後遺障害認定に不満がある方
目次
1 異議申立て、訴訟について
後遺障害診断書を作成してもらい、自賠責保険に障害等級認定申請をしたものの、適切な後遺障害等級が認定されなかった場合は、自賠責保険に異議申立てをすることができます。
しかし、現実的には、異議申立てが認められる可能性は決して高くありません。
また、異議申立は、新たな医証がなければ、なかなか認められませんので、新たな医証を準備できない場合も認められる可能性は低いと言わざるを得ません。
もっとも、具体的事情によりますが、異議申立てをすべき事案というものもありますし、現に当事務所でも異議申立てが認められた多くの実績もあります。
また、異議申立ては、あくまで当初認定と同じ自賠責保険の中の手続であり、自賠責保険特有の判断基準で行われることは変わりません。
他方で、裁判所における訴訟においては、裁判官は自賠責保険の判断に拘束されるものではなく、判断基準も自賠責保険とはまったく同じではありません。
自賠責保険では、障害等級が認められなかったものの、裁判では認められたというケースはいくらでもあり、当事務所でも多くの解決実績もあります。
2 当事務所へのご依頼後に後遺障害が認められた例
以下は、当事務所にご依頼された方が「自賠責保険への異議申立て」や「裁判所での訴訟」によって、以前は後遺障害が非該当だったものの後遺障害等級が認められたり、より重い等級が認められたものです。
なお、交通事故の解決事例一覧のページもありますので、そちらもぜひご覧ください。
①20代・男性(後遺障害の有無が争点)
自賠責保険の当初認定:非該当 保険会社提示額:約40万円
訴訟の結果:後遺障害等級12級(下肢関節の運動障害)
判決額:約1300万円
②50代・男性(後遺障害の程度が争点)
自賠責保険の当初認定:12級(神経症状) 保険会社提示額:約700万円
訴訟の結果:後遺障害等級8級(脊柱の運動障害)
裁判での和解額:約3300万円
③50代・男性(後遺障害の程度が争点)
自賠責保険の当初認定:11級(脊柱の変形)
異議申立ての結果:併合10級(脊柱の変形とは別の部位の後遺障害13級が認められ、脊柱の変形と合わせて併合10級との認定)
保険会社提示:約950万円
訴訟の結果:併合10級 裁判での和解額:約1800万円
※保険会社は後遺障害等級やその他様々な点を争いましたが、当方の請求がほぼ認められた結果の和解となりました。
④40代・女性(後遺障害の有無が争点) ※年齢・性別問わず同様の例は多数
自賠責保険の当初認定:非該当 保険会社提示額:約100万円
異議申立ての結果:後遺障害等級14級(神経症状)
示談額:約400万円
⑤30代・男性(後遺障害の有無が争点) ※年齢・性別問わず同様の例は多数
自賠責保険の当初認定:非該当 保険会社提示額:約100万円
訴訟の結果:後遺障害等級14級(神経症状)
判決額:約400万円